キテキ

はづき真理のブログ

桜の時期のあれやこれ

お天気がころころ変わりおる。

自分が住んでるあたりでは、七日ソメイヨシノの見頃と晴れの天気と日曜日が重なって、お花見日和であった。買いものついでに河川敷を歩いて、人や犬のにぎわいと桜の花のようすを楽しんだ。

NHK朝ドラ『虎に翼』の第一週放送分を録画でみる。画面のすみずみにさまざまな年代の「女性」、つまりは力無きものと見なされている存在が配されていて、主人公の寅子(ともこ)は達者にことばを使うが、その機会を与えられない人物たちにも、説明されないひとりひとりの生活があるのだ、という確かさがある。

そして夜は途中で横倒しになったので、八割がた耳だけできいていた舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』(2019)BS松竹の放送。

それが終わってから映画『リバー、流れないでよ』(2023)WOWOWシネマ放送分をおっかけ再生。

つづけさまに映像作品を採ったせいか、最終的に頭痛がしてきたのだが、どれもこれもよかった。

たいへん満足して眠ったせいか、八日はものすごくひさしぶりに朝七時に起床できた。起床、それは目覚めるという意味でなく、文字通り床(とこ)から起きあがるということ。おかげで午前中には郵便局や銀行の用事をすませ、お昼をはさんで庭の公道に面したがわに、目隠し用の日除けシェードを取り付けることもできた。日除け、というところでは、五月になれば家の南側の窓にはぜんぶ外からの日差しをブロックする対策をとりたい。またこの季節は東側の窓も、朝と夕方(夕日が隣家の窓に反射する)の日差しが入りこむし、北側も西日の侵入をゆるす。リフォームによって西側の窓は少なく小さくしたが、それでも日除けは夏、屋内を快適にするためにおろそかにはできないのだ。もう一年のうち半年は夏みたいなもんですからね。

庭の目隠しが設置二日目にして春の嵐にさらされた九日は、午後には風がやや強いくらいに落ちついた。きのうの反動のようにほぼ正午に起床が叶って、もうちょっとこう、出力をたいらに均したいんですけどね、と、どこかへ言い訳をしたくなる。だいぶはやい時間に夕飯をすませたので、まだ日の残る夕方から散歩を兼ねて好きなカフェへ出かけるために着替えた。

前後2WAYで着られます、というチュニックカーディガンを、どれどれとVネック・ボタン側を背にまわして着てみたら、どうみても「ボタンを閉じたロングカーディガンをうしろまえに着た人」になった。一度はこれはなしだなと思ったのだが十五分後には慣れて、あらためて着てみて母に見せたら「それはうしろまえじゃない?」と評をもらうが、連れがカーディガンをうしろまえに着ていても構わないと合意を取り付けたのでそのままで出かける。

パフェとコーヒーをいただいて、店主さんセレクトのZINEを読んで、とてもいい時間だった。雲が多く垂れこめているせいか、帰りの夕焼け空は藍とオレンジできれいだった。オレンジ色は歩いて家につくまでのあいだであっというまに褪せていく。

夜はきのう黒くなってる箇所を発見してぎゃーと洗った台所シンクを、さらに念入りに、全体を磨く。去年のいまごろは引っ越しを終えたばかりでほぼ毎日調理はせずに、でも寝るまえに洗ったシンクの水気をせっせとぬぐっていた。空気もぬるむ時期ですし、水回り掃除のまめまめしさを取り戻そう。

そのとき使ったクリームクレンザーのにおいが、おふろにはいるときも残っている気がしたが、浴室で香ったそれはおろしたての石鹸の香りだった。クリームクレンザーのにおいは「すっぱい」、つまりレモン系統だと思う。石鹸も精油がはいってるって書いてあった、レモンや柑橘系だったかな〜と思ったのだが、あとでみたら使われているのはゼラニウム・ラベンダー・ハッカで、製品としても「フローラル」な香りらしかった。すっぱくない。どうもこれは、この石鹸の香りをクレンザーと似たものだと判断した自分の官能がズレている。「ばらの香り」と冠されたものを「赤紫蘇の香り」と思う人間なので。

本日十日も自分が起床したころにはよい天気だった。空気はつめたく、陽はあたたかく、風はおだやかで、ちょっと着るものに迷う。お昼の外出は長袖ブラウス+八日とはちがうニットカーディガンでちょうどよかった。買いものルートからちょっと足をのばして木がたくさんある公園をぐるりとまわった。ソメイヨシノの開花が遅くなったからといって、ほかの木々の開花もおなじくらい遅くズレこむわけではないのだなと、散りはじめたサクラのよこで苞をだしはじめたハナミズキをみて思った。平日でしたが、お花見びとたちはけっこういました。

こういう日々の営みだけに心を砕いていられたらどんなにいいだろう。

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【動画あり】「できるだけ離婚できないような社会に」 共同親権めぐり自民党議員が発言 | 生活ニュースコモンズ

自公政権大日本帝国のように「国民」に人殺しをさせる国に戻りたがっているし、「家父長」としての「夫」の権力を強力に復古させたくて鼻息が荒い。ふざけるなばか、ほんとにばか、おまえらみんな呪われろ、と、シンプルな罵倒ばかり口をついて出てくる。

わたしは怠けもので、怠けたままで生き延びられる社会がほしい。りっぱでなくとも生きていていい。だれかを殺すよう強制されることなく、だれかを殺さなきゃ生きていかれないと追い詰められることなく、だれも殺さず殺されない社会がほしい。死ぬまで自民党公明党政府に罵声を投げつけてやるからな。